ヒーローズのページをご覧いただきありがとうございます。
ヒーローズでは日ごろから子ども達が楽しくすごせるように、どんな時に機嫌が悪くなるのか、どんな時に笑顔ですごしているのか、職員同士で振り返りながら情報を共有するよう心がけています。
子ども達に少しでも楽しい時間をすごしていただくために様々な工夫や仕掛けを用意し、研究や支援技術の向上に努めています。中でも「アンカー」とは職員にとってとても大切なスキルのひとつです。
アンカーとは感情を引き出す「引き金、きっかけ、スイッチ」のようなもので、人それぞれそのスイッチは違います。
人間の脳は過去に経験した行動の記憶と同時に「感情」も記憶しています。経験や行動の記憶は、脳の中で感情と同じ場所に記憶されているそうです。その人間の脳の特徴を利用し、子ども達が笑顔の時、楽しんでいるとき、その感情とセットになるようにスイッチを取りつける、これが「アンカー」です。
例えば、子ども達が楽しんでいる時に、いぇーい!と言いながらハイタッチのように「掌を軽くたたく」笑顔でポンポンと「肩を撫でる」などです。
この時に記憶の中で「楽しかった時に、大好きな先生と掌でハイタッチした」と記憶されます。
これが「掌への刺激=楽しい」というアンカーになります。
後に感情の切り替えができないとき、落ち込んだ時、不安定なとき、パニックになった時、このアンカーによって楽しかった時の記憶がよみがえります。
子ども達が笑顔のとき、ぜひ子ども達に触れてみてください。
それが後につらい時、悲しい時、楽しかった時の記憶を蘇らせるスイッチになるはず。
トップアスリート達のルーティンなどもこのアンカーと同じ意味です。
「これをやればゴキゲン!」というものが一つでも多い方が人生の楽しみが広がります。
もちろん触覚による刺激だけでなく、視覚や聴覚、嗅覚などに刺激することでもアンカーは生まれます。好きな色を見る。好きな音楽を聴く。好きな匂いをかぐ。
すでに持っているはずであろう子ども達の「アンカー」。
どんな些細なことでも、どんな時に子ども達が笑顔になったのか?共有していただけると助かります。
また、どんな時に笑顔だったのかを関係機関、保護者の皆さまにお伝えできればと思っています。
大西